公開ブログ(2024/5/4更新)

K359 経文読誦② 語尾を大切に

K359 経文読誦② 語尾を大切に

- m ueda の投稿
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「語尾」を明瞭にすることの大切さについて、もう少し書いておきます。

経文を読誦していると、語尾が不明瞭な経文読誦は光が弱くなるんじゃないかと思います。
なぜなら、語尾に「仏の思い」が表されていることが多いからです。

たとえば
「~なり」。これは結論に満ちた言葉、というか「真理」。
だから断定的に言い切っています。
この「なり」が不明瞭だと、真理が曖昧になるような感じがするんです。

「~べし」も同様に、義務・命令を表しているので、仏の命令、弟子の義務というつもりで読みたいところです。
仏教用語で言えば「作持戒」です。

あと、使用例は少ないものの、「~まじ」は「伝道経」や「降魔経」で使われています。
これなども「止持戒」として大切に読誦したい部分です。

今回は思いっきり私の主観ですが、「なり・べし」を意識するだけでも、経文の意味がまったく違って感じられるんじゃないでしょうか。

※全員で唱和する時には、一人だけ語尾を強調する読み方だと調和が乱れますので、そのあたりのバランスはご配慮ください(笑)