公開ブログ(2024/5/4更新)

K374 降魔経の気づき

K374 降魔経の気づき

- m ueda の投稿
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六月の布教所版の祈りには『降魔経』が入っていた。
さすがに日々読み込んでいくうちに、今まで見えなかった部分が見えてきた。

仏法流布を妨ぐる 悪魔はこれを許すまじ
仏・法・僧への中傷は 極悪非道の所業なり
もはや人間として生まるるは これが最後と悟るべし

この『降魔経』の冒頭部、悪魔についての定義なんじゃないかと。
前節の「伝道経」を受け、仏法流布を妨げる者を悪魔と定義。

確かに、妖怪は自分勝手で仏を無視しているような存在。
しかし、今回のお多福事件は、創造主を公然と敵対視し、
さらには、無きものとしようとするなど、まさに極悪非道の所業。
このまま地上で回心ができなければ、妖怪世界に還ることさえできず悪魔界への転生となるはず。
もはや、人間としての最後。
これに対して「慈悲の思い」で回心を迫るのがこの経文の真意なのではと思った。
つまり「敵対」ではなく「慈悲」の思いを込めて読むことこそ、降魔経の読み方なんじゃないかと。