「ドッジボールとキャッチボール」を書いた流れでもう一つ。
この「ドッジボール」とか「キャッチボール」というのも比喩。
実感していない人に伝えるためには結構有効です。
相手の生活実感のなかにあるものでたとえることで格段に伝わりやすくなる。
そのなかにある言葉を使うことで、相手の心の中で実感が再現されやすい。
つまり、「心の届く」ということ。
たとえば「増税反対」を訴えかけるノックをしているときに、「正しさ」で政策を伝えてもなかなか伝わりにくい。
そこで使ったのが下記のフレーズ。
「不景気なのに増税するなんて、貧血のときに強制献血させるようなもんですよね」
これは、特に商店主たちに絶賛されました。
政策は相手の頭に届きやすく、たとえ話は相手の心に届きやすいんじゃないかと。
政治だけでなく伝道もそうだけど、いくら「正確性」にだけに注意しても、そもそも伝わらないと意味がない。
「伝わりやすさ」という質的向上も同時に求められているんだなと。